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丘のはずれにある大きな木を見上げるとリンゴ大の実が生っています。十二月に入る頃からその実の表面は硬くなって、陽に当たれば眩しいほどきらきら輝き始めます。半分は金色で、もう半分は銀色です。これらは「鈴の実」と呼ばれています。 アドヴェント・カレンダーを捲ると鈴の実の種が出てくることがあって、この地方ではお守りとして大切にされています。金の方の種は幸運を呼び、銀の方の種は病気や怪我から守ってくれるのだそうです。 鈴の実は硬くなり始めた時が収穫の時期です。それを過ぎると、硬くなり過ぎて表面がヒビ割れてしまうし、果汁が発酵してしまうので美味しくないからです。 針金みたいなへたを残したまま丁寧にもいでいきます。一つの木から獲れる実は籠一つ分くらいです。この実の表面に穴をあけてまず果汁を抜きます。抜いた果汁はもちろん大切に保管され、長い冬を過ごす友になります。中身を抜いた鈴の実を十日ほど日陰で乾燥させると、職人の手に渡されます。軽く指で弾くだけでもう優しい音がするんです。ここからが職人の腕の見せ処。皆こぞって綺麗に彫ったり削ったりと粋を極めてゆけば、もう聖夜の準備はほぼ整ったと言えます。 トナカイの首輪の鈴の中身の玉は鈴の実の種ということなのです。 作者ホームページ:Korova Milkbar ⇔パレードMAPに戻る
by sleepdog_ms
| 2004-12-09 01:00
| クリスマス・パレード全投稿作品
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